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⑵ロードを始めた「きっかけ」

◯ ロードに決めた日

店員は言った。「スポーツ自転車は大きく分けて3つあります。ひとつがマウンテンバイク。タイヤが太くてオフロードを走るもの。もうひとつがロードバイク。これはタイヤが細くて舗装した道路を長距離走るもの。そしてこの2種類の自転車をかけあわせたのがクロスバイクです。」と。

そうか、自転車は用途によって形が変わるのか。店員は続けて聞いてきた。

「どんな風に乗ろうと思ってますか?」

どんな風に?その意味すら不明…

「例えば通勤で使うとか、休みの日だけ乗るとか…」

そういう意味か。

「休みの日に道路をスポーツとして乗ろうと思ってます。」

「それじゃあロードかクロスですね。」そう言って自転車に指を指した。

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「クロスはハンドルがまっすぐで、コンポ(ギア)もしっかりしたものが付いてますし、ブレーキがディスクブレーキのものもあります。街乗りには最適ですよ。お値段もお得です。」

そして自転車についていた大きなプライスカードを見るとなっなんと「7万円!」。

そんなにするのか!俺が会社で使っているママチャリは1万5千円。破格じゃないかっ!

とはいっても知ったかぶりをする俺。

店員は隣のエリアにある自転車にも指を指した。

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「こちらがロードバイクです。」

おお、これかー。初めて近くでマジマジとみる。すげー。ムダのないシュッとした感じ。ほんまに格好ええわ。と思った途端、あの大きなプライスカードが飛び込んできた。

「10万円!!」

ずらりと並んだ自転車は、みな一桁違う。

「たっけー!」さすがに声が出た。

店員は言った。「ロードバイクは高いですから、まずはクロスバイクから始めてはどうですか?」と。

しかし、俺はあのロードバイクの形に一目惚れしてしまった。

ハンドルが丸く曲がって、ギアだかブレーキだかよくわからないレバーのついたフォルム。

乗れば体は地面と平行になる独特の体勢。

明らかにロードとクロスは違う乗り物だ。

もうクロスという選択は微塵もなくなっていた。

「絶対にロードがいい!」

強く心に決めて、自転車屋さんを出ることにした。